「求人募集を載せているのに以前より応募が来ない」というお悩みを持つ採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
その背景には「売り手市場による人手不足」「時給の高騰」「様々な求人媒体の出現」など様々な背景が絡んでいます。今回は、求人応募が来ない原因と対策、人手不足問題を解決できる手段としての求人広告の種類についてご紹介します。
求人応募が来ない原因とは
そもそも求人応募が増えない理由は、どんなことが考えられるでしょうか?
原因としては、
- 求人情報が薄い
- 求人の露出量が少ない
- 競合に比べて福利厚生などの条件面が劣っている
- 求人情報が古い
- 時代にあった会社ではないと思われている(SDGs、多様性etc)
という理由が考えられます。以下にて解説していきます。
求人応募が来ない原因①求人情報が薄い
1つ目の原因は求人情報が薄いことです。
求職者が仕事を探す際、いちばん重視するポイントは仕事内容です。どんな業務で、どんなやりがいがあって、どんな一日を過ごすのかが気になるため、わかりやすく丁寧に記載することが重要になります。
意外にも、求人募集がうまくいかない企業の多くは、求人情報が薄かったり、業務内容が分かりづらかったりというパターンがあります。
まずは自社HPや求人広告の見直しを行い、より求職者目線に立った情報を入れることが重要です。
求人応募が来ない原因②求人の露出量が少ない
2つ目は求人の露出が少ないことです。
露出量とは、求職者に自社の求人が認知される総数の事です。
多くの企業では、自社HPや無料求人サイト、大手求人サイトに求人情報を載せるケースが多いですが、
・求人サイトには載っている情報がHPに書いてない
・HPに書いてある求人情報が求人サイトにない
など、ユーザーに認知される機会が少ない会社も多いです。
新卒・中途問わず求職者にアプローチするには、自社HPの充実、求人サイトやイベントへの出展、SEO対策などを駆使して徹底的に露出量を増やすことも有効になります。
求人応募が来ない原因③競合に比べて福利厚生などの条件面が劣っている
3つ目は競合に比べて福利厚生などの条件面が劣っていることです。
求職者が求人を比較する際は、仕事内容だけでなく福利厚生面もしっかりチェックしています。仮に全く同じ仕事内容・企業規模・立地の企業同士を比べる際は、福利厚生の充実度が求職者にとっての決め手になることも十分に考えられます。
今すぐに福利厚生を充実させるのは難しいとしても、資格補助制度や休暇制度など、取り組みやすい福利厚生から手を付けていきましょう。
求人応募が来ない原因④求人情報が古い
求職者が求人を見る際は、その情報が最新のものであるかは必ずチェックしています。
元々第1志望であった場合でも、求人情報が2~3年前のまま止まっていると、信頼性が失われてしまうことも考えられ、機会損失にもつながります。
例えば、売上高の欄に(20〇〇年〇月現在)という情報を記入しておくことで、定期的に求人情報を最新状態にしておくようにしましょう。
求人応募が来ない原因⑤時代にあった会社ではないと思われている(SDGs、多様性etc)
最後の理由は、社会貢献性の部分です。
2015 年に「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されたのを機に、さまざまな企業において、CSR活動の強化など、事業以外の取り組みが進んでいます。
求職者が会社を選ぶ際に、給与、福利厚生、仕事内容のほかに、社会貢献度の高さも現在は大きな選定基準になっています。
SDGsにかこつけて、無理やり何かを始める必要はありません。
ただ企業の姿勢として、自分たちの仕事がどれくらいの社会貢献度があるのかを訴求し、ボランティア活動や地域活性化活動などの活動内容は、積極的に外部に発信するようにしましょう。
- 求人応募が増えない理由は?
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求人情報の内容の薄さ・露出度の少なさ、情報が古いなどといった掲載内容が問題となるケース。競合他社と比べて条件面において劣っている。あるいは、企業の姿勢と時代の潮流にミスマッチが起きていることなどが、応募が増えない原因として挙げられます。
求人応募者を増やす方法
では、求人応募を増やすためには何をするべきでしょうか?
基本的には、上段で説明した応募が来ない理由を解決していく方法になりますが、
以下では
- 求人情報の充実化
- 求人広告の見直し
- 媒体を正しく選定すること
の3つを紹介します。
求人応募者を増やす方法①求人情報の充実化
1つ目の対策は充実化です。
求人に応募が来ないときの対策の1つ目は、業務イメージがつきやすい内容の記載です。業務のイメージがつかないと、「実は予想以上に仕事が厳しくブラック企業なのでは」という不安を感じられてしまう可能性があります。
業務イメージがつきやすいよう、公開できる内容は具体的に書きましょう。
例えば、「小中学生向けの教科書・教材、書籍、雑誌、カタログなどの編集、WEBコンテンツの編集」などです。
求人応募者を増やす方法②応募者目線で求人広告を見直す
2つ目は応募者目線で求人広告を見直すことです。
上記の、求人情報の充実化にも直結する内容ですが、求人広告の情報をしっかり見直すことも大事です。
大手求人サイトは、露出量が増える反面、全ての情報が画一的に見えてしまうことも多く、求人広告内の情報をしっかり検討する必要があります。応募者としては、「どんな職場か?」「何ができるか?」「どんな制度があるか?」と、気になる点は多くあるため、今一度求人広告が求職者目線になっているかを確認するようにしましょう。
求人応募者を増やす方法③求人媒体を正しく選定する
3つ目は求人媒体を正しく選定することです。
求人媒体にはさまざまな種類があり、登録者の多い媒体/業界特化の媒体/職種特化の媒体/男性・女性特化の媒体など、1つの会社だけでも複数の媒体が存在します。
登録者が多い=母数が多いではあるものの、母数が多い=採用したい人材が多いということではありません。自社には自社に向いている媒体があるのです。
そのため、求人媒体を見直し、自社が採用したい職種・スキル・属性などをしっかりと定義づけたうえで、適切な媒体を選定するようにしましょう。
求人応募を増やすときの注意点
ここからは求人応募を増やすとき注意点を解説します。
- 採用コストの考慮
- 誇大広告を行わない
- ターゲットを絞る原稿を書く
採用コストを考慮する
1つ目は採用コストを考慮することです。
いくら応募が欲しいと思っても採用コストを考慮していないと、想定外の予算を消費しかねません。
採用媒体や方法は多数あるので、その中で自社の予算に合う方法を選びましょう。
誇大広告を行わない
2つ目は誇大広告を行わないことです。
求人で応募を取りたいために無理に条件を緩めたり、待遇を良くすると採用時のミスマッチがおきてしまい、結果的に無駄なコストをかけてしまう可能性があります。
そのため大幅な誇大広告は行わず、無理のない条件を記載しましょう。
ターゲットを絞る原稿を書く
3つ目はターゲットを絞ることです。
応募者を増やすためにターゲットを広げることが一般的ですが、それでは最初に決めていたターゲットではない人材の応募が増えかねません。
ターゲットを絞り、そこにコストを集めることで、今まで取れなかった人材へのアプローチができるようになります。
求人応募増やす掲載先
ここでは、求人応募を増やすのに効果的な掲載先をご紹介します。
- 求人広告の媒体
- 自社サイト
- ソーシャルメディア
求人広告の媒体
求人広告には、代表的なものではdoda・リクルート・マイナビといった媒体があります。業界・業種問わずさまざまな求人情報が掲載されるものから、ある業種・職種に特化した媒体もあります。なお、求人媒体へは掲載料が発生します。しかし、サイトを1から作って集客する手間がないため、よりスピーディーに応募を増やせます。媒体の登録者である何千~何万人の求職者の目に触れられることで、効果的な採用活動が見込めるでしょう。
自社サイト
自社のホームページに求人内容を掲載する方法です。自社サイトをわざわざ訪れ見てくれる求職者は、非常に志望度が高い方と言えるでしょう。自社の魅力を余すことなく伝えられるよう、より詳しい内容を記載しておきましょう。
ソーシャルメディア
最近企業でも、TwitterやFacebook、Instagram等を使って採用活動を行う企業が増えています。ソーシャルリクルーティングといいますが、応募者と密にコミュニケーションが取れることで他の媒体にはないメリットがあります。求職者側としても、気軽な気持ちでアクションを起こせるため、最近人気のある手法です。
- 最も早い効果が見込めそうな求人掲載先は?
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一定の費用はかかりますが、求人広告への掲載は効果的に応募者を増やせるでしょう。
まとめ:求人応募者を増やす方法を知って実践しよう!
求人応募が増えない理由と、増やすための解決方法を解説してきました。
採用活動をしていくうちに、何とか採用活動を効率的に行おうとするあまり、応募者目線が抜けてしまうことが多々あります。
もし今、この記事を見ている担当者の中で求人応募を増やす方法をお探しの方は、前半で説明した応募が来ない理由に該当していないか?という部分を参考にし、後半で説明した解決方法を基に、より良い採用活動につなげていきましょう。