「SNS採用」つまりソーシャルネットワークリクルーティングが、ますます注目されてきています。
しかし、いざ導入するとなると「どのSNSを使えばいいの?」「参考事例が知りたい…」「運用のコツは?」といった疑問が出てきますよね。
今回はSNSの中でも、King of Social Media(ソーシャルメディア界の王様)と呼ばれるFacebook(フェイスブック)について、詳しく紹介します。
プラットフォームの特徴、メリット・デメリットを簡単にまとめ、参考にしたい事例の他、活用のポイントも解説します。
Facebookを活用したSNS採用の導入を検討中の方はぜひ参考にしてください。
SNS採用の効果や活用法についてはこちらで詳しく解説しています。
Facebook(フェイスブック)とは? 他のSNSと比べてわかる!
Facebookはソーシャルメディア黎明期を作った、世界最大のSNSサービスです。全世界ユーザー数が他のSNSを圧倒しており、機能も豊富。ゲーム、フリマ、職探しなどなんでもできるため、King of Social Media(ソーシャルメディア界の王様)とも呼ばれています。
創業者のマーク・ザッカーバーグをモデルにした『ソーシャル・ネットワーク』という映画でも有名になりました。
Facebook社は2021年に商号を「メタ・プラットフォームズ社(Meta Platforms, Inc.)」に変更。買収により、人気SNSであるInstagram(インスタグラム)も傘下に加えました。
まずはそんなFacebookにどのような特徴があるのか見て行きましょう。
Facebookのユーザー数
人気SNS国内ユーザー数 まとめ
国内ユーザー数 | ユーザー層 | ユーザーの動向 | |
---|---|---|---|
4,800万 | 10代と20代の約7割が利用 | 国内ユーザーはまだまだ増加傾向 | |
5,550万 | 20代での普及率が高い | 10代~40代まで幅広い層で普及 | |
4,909万 | 30代の利用者が多い | 若年層では登録者数が減少傾向 | |
TikTok | 950万 | ユーザーの50%が10代・20代 | 10代で登録者数が急上昇 |
ユーザー数参考サイト:日本貿易振興機構 2021 年セミナー資料
Facebookは全世界で28億5,300万人のアクティブユーザーを抱えていると言われています。同時期にサービスを開始したTwitterのユーザー数は全世界で3億9,700万人となっているので、Facebookの成長ぶりは圧倒的です。
ただし、日本での普及状況はTwitterやInstagramと同程度となっており、世界の現状と差があることがわかります。
Facebookの世代別利用率
ユーザー層参考サイト:総務省
メインユーザー層は30代・40代の中堅世代です。TwitterやInstagramに比べると10代・20代での利用率は低く、若年層へのリーチには課題があります。
利用率参考サイト:総務省
また、SNS利用率の推移を見ても、LINEやTwitter、Instagramは年々利用率を伸ばしているのに対して、Facebookの利用率は横ばいが続いているのが現状です。
現在アメリカにおいても「若年層のFacebook離れが進んでいる」と言われ、今後のユーザー層の動向には注意が必要でしょう。
Facebookの強み・弱み
人気SNS強み・弱み まとめ
強み | 弱み | |
---|---|---|
大きな画像での投稿が中心 視覚的な訴求効果が高い | 文字情報をたくさん載せることは不得意 | |
140文字の短文投稿が中心 リアルタイム性や拡散力に優れる | 投稿面積が小さく、流し読みされやすい 炎上リスク大(炎上事故が多い) | |
投稿の自由度が最も高い 実名登録ユーザーが多い | 若年層のFacebook離れが進行中 アカウントを持っていないと投稿が見られない | |
TikTok | SNSで今後キーとなる動画中心 若年層からの指示 | 投稿コンテンツ(動画)の企画力やトレンド調査が必要 |
Facebookの強みは、次項で紹介するように、「機能の多彩さ」と「投稿コンテンツの自由さ」です。
「Twitterなら短文」「Instagramなら画像・動画」といった形式へのこだわりがないため、文章・画像・写真・URLのリンクシェアなど、自由な投稿ができます。
また、個人ページは実名での登録が原則となっている点も他のSNSと大きく異なります。
一方、Facebook内の投稿は、Facebookアカウントを持っていないと見られないという弱みがあります。広く周知したい情報は他のメディアに掲載し、Facebookでリンクを展開する、という対策が必要です。
Facebookの主な機能
FacebookはPCブラウザ、スマートフォンアプリの両方と親和性のあるメディアです。
ビジネスアカウントの作成など、一部の機能は、PCブラウザからのみ操作可能となっていますが、閲覧や通常の投稿はスマホで問題ありません。
Facebookの機能の中から、採用に関係のあるものを簡単に紹介します。
- Facebookページ機能
- タイムラインへの投稿(フィード)
- 投稿のシェア機能・いいね!機能
- 広告配信機能
Facebookの機能1. Facebookページ機能
Facebookでは無料でビジネスページを作ることができます。個人利用の場合は実名登録が原則ですが、ビジネスページは企業名や商品名での登録が可能です。
企業公式ページに加え、採用に特化したページを別に作ることもできます。
プロフィールには、企業HPや採用ページのURL、運用している他のSNSへのリンクなどをしっかり載せましょう。ページカスタマイズの自由度も高く、企業ホームページとほぼ同じコンテンツを掲載することもできます。
ビジネスページには予約投稿、アクセス分析(インサイト機能)の機能もあります。複数の管理者を設定することができ、チームでのページ管理が可能です。
Facebookの機能2.タイムラインへの投稿(フィード)
最も基本的機能である「投稿」は、63,206文字まで入力可能です。画像、動画、URLリンク等フォーマットは多彩です。投稿にハッシュタグ「#」をつければ、ユーザーの検索性をあげることもできます。
投稿はユーザーのタイムラインに流れますが、単純な新着順ではありません。AIによって分析されたユーザーの行動をもとに、簡単に言えばそのユーザーにとってより興味を惹く投稿が優先表示されるようになっています。
Facebookの機能3. 投稿のシェア機能・いいね!機能
他人の投稿を「シェア」する機能があります。「シェア」すると、その投稿が自分のタイムラインに表示され、自分をフォローしているユーザーや友達のタイムラインにも流れる仕組みです。
「いいね!」機能は投稿者に反応を返すだけのアクションですが、「シェア」は拡散の原動力となります。
Facebookの機能4. 広告配信機能
有料ですが、SNSの中でも抜群の広告機能が利用できます。Facebookを通じてInstagramにも広告が展開できるのもポイントです。
膨大なユーザーデータを使って、精度の高いターゲット絞り込みが可能。また、多様なフォーマットの中から、目的・予算に合わせた広告スタイルを選べます。
自動広告機能を使えば、毎月予算内を決めて、手間をかけずにスタートすることも可能。ビジネスページ内に設置された管理ツールで広告効果の分析を行うこともできます。
Facebookを活用したSNS採用のメリット・デメリット
- 実名登録が基本のため候補者にアプローチしやすい
- 多様なコンテンツ形式で情報量豊かな発信が可能
- 採用後ミスマッチを減らすツールになる
- 高精度・無駄を省いた広告運用が可能
- 海外人材へのリーチが可能
- ユーザー層に合わせた採用ターゲットの作り込みが必要
- Facebook内の情報を見るにはログインが必要
- 単体では採用プラットフォームになりにくい
- 継続的な運用が必要
- 運用に際しては担当者の教育とルール作りが必要
Facebook採用のメリット
メリット1)実名登録が基本のため候補者にアプローチしやすい
Facebookの最も大きな特徴が、アカウントの原則実名制をとっているところです。
そのため、他のSNSよりもフォーマルな雰囲気が漂っており、ビジネスでのつながりにも向いています。
もし、自社のページに興味を持ってくれたユーザーが経歴やスキルなどを公開しているのであれば、直接アプローチすることも可能です。
メリット2)多様なコンテンツ形式で情報量豊かな発信が可能
Facebookでは、Twitterのような情報即時性よりも、質の高い十分な情報が重視されると言われています。
1日に何度も短い投稿を重ねるよりも、一度の配信で正確で豊かな情報を届ける手法です。
多様なフォーマットでの投稿が可能なので、文章・画像・動画などを組み合わせて、よりユーザーの興味を満たすリッチな投稿にしてみましょう。
メリット3)採用後ミスマッチを減らすツールになる
ミスマッチの低減は、Facebookが得意とするところです。
ユーザーのアカウントが公開されていれば、投稿やアクティビティを見ることができるため、当該ユーザーの嗜好や人物像を想定することもできます。
また、社員インタビューなどのカジュアルな投稿からプレスリリースまで、幅広いコンテンツにマッチするため、採用ブランディングをしやすいメディアです。
求職者に採用後の具体的なイメージを持ってもらうことで、ミスマッチを防止できます。
メリット4)高精度・無駄を省いた広告運用が可能
Facebookではページ運営と合わせて広告配信を行うことで、より高い採用効果や知名度upが狙えます。
意識の高いユーザーが多いと言われているため、スキルアップや能力開発、学び系の広告は成果を出しやすい傾向にあります。
Facebookユーザーに合った広告コンテンツで、採用母集団形成をするのも一つの手ですね。広告は表示数(CPM配信)、ユーザークリック数(CPC配信)で請求されるため、無駄なコストがかからないのも魅力です。
メリット5)海外人材へのリーチが可能
世界28億人のユーザーを抱えるFacebookは海外にいる日本人や、日本で働きたい外国人求職者にリーチできる可能性があります。
Facebookの投稿は翻訳機能がついており、投稿を各自の言語で読むこともできます。海外ではFacebookが生活インフラになっている地域も多く、さまざまな情報検索に利用されています。
Facebook採用のデメリット
デメリット1)ユーザー層に合わせた採用ターゲットの作り込みが必要
Facebookのメインユーザーは30代・40代です。また、メインユーザー層であっても約50〜40%の利用率にとどまっています。
10代・20代の利用率は低いため、単体では新卒層全体へのアピールは難しいでしょう。
Facebookを活用した求人でどんな人材を採用したいのか、自社の採用ターゲットがユーザーかどうか、両方の側面から十分に検討が必要です。
デメリット2)Facebook内の情報を見るにはアカウントが必要
Facebookの投稿を閲覧するには、ログインが必要です。つまり、ユーザーがアカウントを持っていないと情報が届きません。
Facebookの非ユーザーに投稿を拡散することはできますが、そのユーザーが投稿を見るには「アカウントを開設する(しかも実名で)」というハードルがあります。
デメリット3)単体では採用プラットフォームになりにくい
かつてあった「求人情報掲載」サービスは、応募者管理までできる優れものでした。しかし、現在、Facebookには採用プラットフォーム機能がありません。
特にまとまった数の応募者を管理する必要がある場合などは、Facebookから自社の採用サイト等へ誘導する必要があるでしょう。
デメリット4)継続的な運用が必要
SNS採用全般に言えることですが、Facebook採用では中長期の継続的なアカウント運用が必要です。
十分にフォロワーが増えない状況で求人情報を掲載したり、読ませるコンテンツがない状態で求人広告を行っても、効果を出すことは難しいからです。
アカウントを育てるには、定期的で質の高い投稿や、フォロワーを増やす地道な取り組みが必要です。
デメリット5)運用に際しては担当者の教育とルール作りが必要
匿名ユーザーが多く・拡散力の高いTwitterに比べるとリスクは少ないと言われていますが、炎上のリスクもゼロではありません。
運用担当者、及び社員にアカウントを持つことを推奨する場合は全社員に、定期的なネットリテラシー教育を行いましょう。またトラブル予防には、自社の「ソーシャルメディア利用規約」などを作り、自社HPやSNSアカウントで公表することも有効です。
Facebook運用については、事前に十分な運用計画を定め、社内チェック体制整備等を行ってから開始しましょう。
Facebookは質の高い紹介や情報拡散を狙えるSNS
Facebookのユーザー層、機能やメリット・デメリットを見てきました。SNSは一つのプラットフォームの中でも機能が次々と改廃され、新しいプラットフォームの登場でユーザーの支持率が年単位で大きく変化します。
2022年現在、Facebookは採用シーンでどのように使われているのでしょうか。
Facebook上の投稿を「#採用」「#求人」で検索すると、下記が目につきます。
・スタートアップ(創業やサービス開始直後のベンチャー)での求人 ・日本で働きたい外国人(特定技能資格での外国人労働者受け入れ)向けの求人 ・翻訳関連など語学や外国に関連する求人 ・地方へのUターン、Iターン歓迎求人
これらの求人で特徴的なのは「〜という人材を探しています。お知り合いをぜひご紹介ください」と呼びかけている点です。つまり「リファラル採用的なツール※」として使っているわけです。
※リファラル採用 会社内外の信頼できる人脈を介した、紹介等による採用活動・採用手法
Facebookには、Twitterのような、話題性だけで爆発的な拡散を起こすカルチャーはありません。その代わり、実名登録ユーザーによって知り合いに拡散される情報は、匿名ユーザーのシェアの何倍もの信頼性・可読性があります。
Facebookのアクティブユーザーは、ビジネス色が強く、現実の人脈をSNS上に持ち込むケースが多いとされています。つまり、実社会でもネットワーキング上のキーパーソンである可能性があり、その人々によって拡散されることで情報が広がります。
また、現在Facebook上のアクティブな「採用アカウント」は、省庁や裁判所・県や市など公的機関のものが多い印象です。発信内容は新卒採用よりですが、中途・経験者採用の情報も掲載されています。
新卒層がFacebookから離れていることを考えるとミスマッチな印象をもちますが、フォロワーにOB/OG・現職員・Facebookで情報収集する意識の高い就活生を想定すると、拡散による有力な母集団形成を狙えると想定できます。
これも、ある意味リファラル採用的な効果を狙っているのではないでしょうか。
10年前に20代・30代だったメインユーザー層は、今は30代・40代。学生であった頃よりも、豊富で多様な人脈を持っています。Facebookは、その人脈を使った質の高い紹介や情報拡散を狙えるSNSプラットフォームといえます。
Facebook採用 企業の成功事例と参考にしたいポイント
元採用担当として「ぜひ真似したい・参考にさせていただきたい」と思った、企業アカウントの事例を紹介させていただきます。
Facebook採用事例①ソフトバンク株式会社 新卒採用とキャリア採用を使い分けて掲載
IT通信大手、ソフトバンク株式会社さんの採用アカウントです。会社のブランドアカウントとは別に、新卒採用と中途採用のアカウントがあり、それぞれに合ったコンテンツを配信しています。
新卒採用アカウントでは、高頻度でさっと読める内容で、自社に関する様々な情報発信をしています。
・選考情報、Softbankが力を入れているインターン情報
・自社サービス/新規取り組みなどの各種ニュース
・福利厚生に関する情報(他社に先駆けるような先進的な取り組み含む)
中途採用アカウントは更新頻度は控えめですが、より内容が濃く、ビジネス色が強い内容になっています。
・自社管理職が登壇したセミナーの紹介・動画
・中途入社社員のインタビュー動画
・中途採用向けオンラインイベント情報
公式ページによるとソフトバンク社員の平均年齢は40.5歳、新卒入社:中途入社の割合は40%:60%です。ITに親和性のある30〜50代が主体の会社では、社員のFacebook登録率も高いはず。新卒・中途採用ともに社員による拡散が見込まれるため、よく検討された運用だと感じます。
<参考にしたいポイント!> ・採用ターゲットに沿ったSNSプラットフォーム選び ・アカウントごとに採用ターゲットに沿った、ブレないコンテンツ作り ・企業カルチャー・働き方・理念等の発信をすることで共感的な母集団形成
Facebook採用事例②ハウスコム株式会社 複数メディアの連携運用で周知力アップ
ハウスコム株式会社さんは首都圏・関西圏を中心に賃貸物件の仲介を行う会社です。AIを導入した指向分析などを導入し、不動産業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進める企業として注目を浴びています。
企業公式HPと採用ページの他に、Facebook、Twitter、Instagram、TikTok、Youtubeと主要SNSほとんどで公式アカウントを持ち、精力的な企業ブランディングを展開しています。
各SNSで発信内容を変えており、それぞれに運営コンセプトと目標設定があることが察せられます。Facebookページは採用専用アカウントではありませんが、現役社員の紹介や社員インタビューが中心となっており、採用にフォーカスを当てたコンテンツになっています。
当アカウントには15,400人のフォロワーがいますが、公式HPによると2022年3月時点で従業員1,000人とのことなので、社員数の10倍以上の外部フォロワーを獲得していることになります。複数メディアの連携運用が周知力アップに繋がっているのかもしれませんね。
<参考にしたいポイント!>
・SNSを横断的に利用し、企業ブランディングと採用ブランディングを両立
・SNSプラットフォームごとに成果目標の設定・コンテンツ作りをする
・新卒、中途両方にアピールできるコンテンツ作りで包括的な採用戦略に
Facebook採用事例③ノアインドアステージ株式会社 Facebookの拡散力をフル活用
業界に先駆けてインドアのテニススクールを展開し、順調な成長を続けるノアインドアステージ株式会社さんのアカウントです。新卒採用というアカウント名ですが、中途採用情報も載っています。
企業公式HPと大変よく作り込まれた採用ページの他に、Line、Facebook、Twitter、Instagram、TikTok、Youtubeと主要SNS全てで公式アカウントを運営しています。
SNS上で精力的な企業ブランディング・採用ブランディングを展開しており、社員を主役に据えたコンテンツ制作は非常に参考になります。
Facebookでは「グループ」機能を使った地域や趣味のコミュニティ運営が盛んです。例えば、Facebookのグループ検索で「テニス」を探すと1,000人以上のグループが複数出てきます。このようなコミュニティ参加者がFacebook上の気に入った採用情報を拡散する可能性もあり、この場合も同好の士からの情報になるため高い効果が期待できます。
<参考にしたいポイント!> ・活き活き働く社員にフォーカスを当てたSNSマーケティングとブランディング ・採用ブランディングを全面に出しながらも、企業ブランディングにつなげる手法 ・投稿にハッシュタグを使ってユーザーの検索性をアップ
Facebook採用 活用のためのポイントと注意点
実際にFacebook採用を導入の際のポイントをご紹介します。
- Facebookに合わせた採用ターゲットと運用方針の設定
- Facebookの機能を上手に使う
- 海外でのFacebook採用の手法を参考に
ポイント①Facebookに合わせた採用ターゲットと運用方針の設定
導入決定の前には、どのような人材をどのような規模で採用したいか、その人材にリーチするにはどういった情報の流れが効果的か検討しましょう。
検討の結果、Facebookを利用する場合はまずビジネスアカウントを作成し、運営コンセプトをぶらさずに中長期運営を行い、フォロワーを増やす施策を行いましょう。
ポイント②Facebookの機能を上手に使う
Facebookには優れた広告機能、インサイト分析機能、拡散のためのツール(ハッシュタグやグループの機能など)があります。
複雑なものではないので、積極的に活用し他のSNSでは得られない効果を狙っていきましょう。
ポイント③海外でのFacebook採用の手法を参考に
SNSは、海外では「リファラル採用のツール」として使用されています。
匿名・ハンドルネームユーザーが多いTwitterやInstagramはリファラル採用には向きませんが、ユーザーの実名性が高いFacebookでは可能です。
採用ターゲットや企業・社員の雰囲気によっては、海外の手法を参考にした活動が有効かもしれませんね。
Facebook採用は「あり」か「なし」か?!
Facebook採用活動は、元採用担当者として、私だったら「自社の採用ターゲットによって利用を検討する」です。
Facebookユーザーに親和性の高い採用ターゲットかつ少人数採用であれば、リファラル採用的な手法も含め運用を検討したいです。
もしくは、採用チームに余力があれば、全SNSを使って情報展開をする中で、Facebookの自社にとっての向き不向きを判断したいと考えます。
まとめ:Facebookは既存採用活動に上手に取り入れて活用を
Facebookは主要SNSの中でも、海外と日本国内の利用状況に差が見られるSNSです。また、若年層の支持率に伸び悩みがあり、今後のFacebookのユーザー層の変化には注意が必要となります。
ただし、現実社会の人々のつながりが持ち込まれやすい、海外の人材にリーチしやすい、求人広告が手軽に配信できるという、他のSNSにない魅力もあります。
米国・カナダ以外での求人情報掲載サービスの終了により、求人プラットフォームとしての機能はなくなりましたが、既存の採用戦略の中で活用できるでしょう。