人材採用をするときに、ただ外部の媒体へ求人広告を出すだけでなく、自社で採用サイトを用意して採用活動を行う企業が増えてきました。
採用サイトは求職者に必要なコンテンツを揃えておく必要がありますが、せっかく自社で採用サイトを作るのですから、自社が欲しい人材にアピールするようなよいコンテンツを作りたいものですよね。
では、採用サイトで人を集めるために必要なコンテンツとはどのようなものでしょうか?
この記事では、採用サイトに必要なコンテンツや、新卒・中途向けに有効なコンテンツを実際の事例から解説していきます。
「採用サイトの制作する方法や効果を出すポイント」で解説しています。
なぜ採用サイトのコンテンツは重要なのか?
求職者は仕事を探すときに、企業のホームページだけでなく採用サイトもしっかりチェックしています。
採用サイトに必要な情報が漏れなく載っていることは最低条件ですが、それだけでよい人材を集めるのは難しいのが現状です。
職種や給与などの条件だけでなく、求職者の目に留まってアピールするコンテンツが必要なのです。
では、どのようなコンテンツが必要なのでしょうか?ここからは、採用サイトについて、必要なコンテンツを説明していきます。
【アンケート】実際にどんなコンテンツを採用サイトに掲載している?
実際に採用サイトを持っている企業は、どのようなコンテンツを掲載しているのでしょうか?
弊社が行った「採用サイトについての調査」によると、「お勤めの企業の採用サイトで掲載しているコンテンツは?」に対する回答として、「募集要項(70.97%)」「職種紹介(53.76%)」「社員インタビュー(45.16%)」「キャッチコピー(44.09%)」が多く上がりました。
ただ、「多くの企業が載せているコンテンツを載せよう」ということだけを考えるのは少し安直かもしれません。採用サイトのコンテンツは求職者目線で掲載する必要があります。
求職者目線から採用サイトに必要なコンテンツを考える
採用サイトのコンテンツを考える場合、「求職者が何を求めているのか」を知っておくと、コンテンツのヒントになります。
企業の人材採用支援事業を展開している株式会社ONEの「企業の採用サイトに関する意識調査」によると、求職者が採用サイトで知りたい情報は上位から「仕事内容(59.1%)」「企業情報(37.0%)」「福利厚生(32.8%)」「具体的な働き方(22.2%)」「募集要項(22.2%)」という結果が出ています。
仕事内容・企業情報・働き方など「その会社でどんなことをするのか」について気になる人が多いようです。
また、新卒・中途によって求められるコンテンツは異なります。ここでは、新卒・中途に分けて求められるコンテンツを紹介していきます。
新卒向けの採用サイトで求められるコンテンツ
株式会社i-plugが実施した、『就活生の「企業の魅力と働き方」に関する意識調査アンケート【2021年卒版】』では、魅力に感じる企業について以下の5つが上位にあがりました。
- 社内の雰囲気が良い(75.6%)
- 成長できる環境がある(50.3%)
- 給与、待遇が良い(48.5%)
- 完全週休2日制(46.7%)
- 将来性がある(42.1%)
調査対象:2021年に卒業予定の大学生
実施期間:2020年2月13日(木)〜2020年2月19日(水)
中途向け採用サイトで求められるコンテンツ
ビズヒッツが実施した「30代の転職に関する意識調査」では、以下の5つが転職の理由の上位にあがりました。
- 待遇や職場環境への不満(52人)
- スキルアップ/新しい仕事への挑戦(40人)
- ライフスタイルの変化(32人)
- 人間関係(28人)
- 解雇・倒産・業績悪化(21人)
調査対象:30代で転職を経験した全国の男女(203人)
調査期間:2020年12月3日~12月15日
上記の結果から見ると、求職者は応募先企業の情報として、「待遇や職場環境」「業務内容」「待遇」などに興味があることが分かります。
新卒採用対象の学生と中途採用対象の転職者との違いとしては、新卒者は「将来性」など未来を見ている人が多いのに対し、転職者は「業績悪化」など比較的現実を見て考えているようですね。
そのため、新卒向けと中途向けでメッセージを変えるなどの工夫をしてコンテンツを作ることで、採用サイトの効果も有効となるでしょう。
採用サイトに掲載するべきコンテンツ
- 募集要項/職種詳細
- ワークライフバランス
- 選考ステップ
- 会社紹介/社員紹介
- よくある質問
- エントリーフォーム
- 社内研修・自己啓発支援の有無とその内容
- 自社が求めている具体的な能力・人物像
- 具体的な仕事内容・製品やサービス
- 初任給・勤務地・転勤の有無
- 過去3年の新卒採用実績数
- 社風・企業文化
採用サイトに必要な6つの基本コンテンツ
上記の項目について1つずつ解説していきます。
必要なコンテンツ①募集要項/職種詳細
募集要項や職種詳細などは採用に際して最も基本となるコンテンツです。
まずは、仕事に関する基本的な条件や給与などについて、きちんと示しておく必要があります。
- 募集している職種
- 仕事内容
- 勤務時間
- 給与
- 勤務地
- 休日
- 社会保障など福利厚生
また、新卒採用向けと中途採用向けでは、求職者が求めている情報が違うことがあるので、募集内容に応じて情報を用意するとよいでしょう。
新卒者は入社後の教育プログラムや研修を重視しますし、中途採用者には募集しているポストや各種手当がアピールポイントとなるでしょう。
必要なコンテンツ②ワークライフバランス
現在の求職者は、重視するのはワークライフバランスという人も増えてきています。
有給休暇の消化率なども含めた福利厚生については特に気にしているところです。
仕事と私生活の双方を充実させている社員や、子育てと仕事を両立している女性社員など、採用したい人材に応じて紹介できるといいでしょう。
女性の採用を強化したい方は女性社員の採用を強化するためのコンテンツの記事も参考にしてみてください。
必要なコンテンツ③選考ステップ
応募から選考、採用までの流れを説明したコンテンツとなります。
どのような選考ステップがあり、どのくらい時間がかかるかを記載しておきましょう。
中途採用などで応募してきた人に合わせて選考する場合でも、標準となる選考ステップを示した上で、求職者に柔軟に対応する旨を書いておくとよいでしょう。
必要なコンテンツ④会社紹介/社員紹介
採用に関することだけでなく、基本的な会社紹介も必要です。
- 事業内容
- 実績
- 組織体制など
- 経営方針
- 会社のビジョンなど
これらの情報は会社のホームページにあるものですが、求職者が全員会社のホームページを確認するとは限りません。
会社に関する基本的な情報は、採用サイトにもコンテンツをきちんと用意しておくようにしましょう。
また、実際に働いている社員へのインタビューも重要です。
新卒向けのサイトでは新卒採用社員を、中途サイト向けのサイトでは中途採用の社員を紹介することで、より親近感をもってもらいやすいコンテンツにする事が出来ます。
必要なコンテンツ⑤よくある質問
採用ステップや、仕事の内容についてよく聞かれる質問については、あらかじめまとめて「よくある質問」として用意しておきましょう。
求職者に対して親切ですし、会社側にとっても問い合わせが減ることで、余計な手間を省くことができます。
必要なコンテンツ⑥エントリーフォーム
名前や連絡先といった求職者についての基本的な情報を記入してもらい、コンタクトをとるために必要なコンテンツです。
志望動機やこれまでの経験といった、こちらが知りたい情報を記入してもらうこともできます。
また、この段階で履歴書のファイルをアップロードしてもらうことも可能です。
【他サイトと差別化】採用サイトをさらに魅力的にするコンテンツは?
リクルートキャリアの2021年の調査によると、企業が採用活動で提供する情報と、学生が就職活動で知ることができた情報には乖離があるという結果が出ています。
以下、10項目が企業が採用活動で提供する情報と学生が就職活動で知ることができた情報の乖離が大きかった項目です。
- 社内研修・自己啓発支援の有無とその内容(業務研修・語学研修など)
- 自社が求めている具体的な能力・人物像
- 転勤の有無
- 具体的な仕事内容
- 取り扱っている製品やサービス
- 初任給
- 勤務地
- 過去3年の新卒採用実績数
- 応募条件
- 社風・企業文化
参照)就職みらい研究所 – リクルートキャリア 就職白書2021
これらの項目に力を入れることで、応募者にとって魅力的な採用サイトに近づくでしょう。
また、キャリタス就活の「2023 年卒 採用ホームページに関する調査」によると、採用ホームページで重要な要素として「見やすい(何がどこにあるかわかりやすい):40.0%」「情報量が多い(コンテンツが充実している):37.2%」の2つが重視されていることがわかっています。
採用サイトを魅力的にするためには、コンテンツを見やすく配置し、情報量・コンテンツ量を充実させることが重要です。
【事例で解説】新卒採用サイトと中途採用サイトのコンテンツを比較
では、大手企業は新卒向け採用サイトと中途向け採用サイトでどのような差別化をしているのでしょうか。以下の5つの企業の具体的な事例を見ていきます。
採用サイトのコンテンツ事例1.株式会社リクルート
大手リクルートは、中途採用向けに別のサイトを作り、コンテンツやデザインを変えた採用サイトを用意しています。
「株式会社リクルート」新卒向け採用サイト
公式サイト:https://www.recruit-jinji.jp/
新卒採用サイトのメインコンテンツはキャッチコピー、応募要項などです。
新卒サイト向けのコンテンツの大きな特徴として、このようにメインコンテンツにキャッチコピーやイメージ動画など「働くイメージ」を膨らましやすいコンテンツがトップページに使われることが多いです。
学生向けという事で色味やフォントもポップな印象です。
- 募集コース
- ミッション
- サービス
- 働き方
- インタビュー
- インターンシップ
- FAQ
の7つのコンテンツがあります。
写真も豊富に使われており、学生にとっては親近感がわくでしょう。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
「株式会社リクルート」中途向け採用サイト
公式サイト:https://recruit-saiyo.jp/
こちらもメインコンテンツがキャッチコピーになっていますが、具体的な問いかけとなっています。
色味も新卒向けサイトと比べると落ち着いた色合いです。
- リクルートを知る
- 仕事を知る
- 人を知る
- 職場を知る
の4つがメインコンテンツです。新卒向けの採用サイトと比べるとメッセージ性を重視しています。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | 〇 | – | 〇 | – | 〇 |
募集職種欄には「応募したい職種がない方、今すぐの転職はお考えでない方はこちら」と登録を促すボタンも設置されており、タレントプールを意識した設計にもなっています。
採用サイトのコンテンツ事例2.京セラ
京セラは別サイトではなく、新卒向けの採用サイトと中途向けの採用サイトのページを分ける構成としています。
「京セラ」新卒向け採用サイト
公式サイト:https://www.kyocera.co.jp/recruit/new/index.html
キャッチコピーがページのメイン部分に掲載されています。働くイメージを膨らましやすいまさに新卒向けのキャッチコピーですね。
中途採用でこのようなキャッチコピーを載せても刺さらなさそうですが、新卒、中途と採用ページを分けることで、ターゲットに合わせたキャッチコピーを使用することができます。
- プロジェクトストーリー
- スタッフ&ジョブの紹介
- 採用情報
- 会社概要
などが主なコンテンツです。
幾何学的なデザインも、「モノづくりの企業」というイメージを反映させています。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | – | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
「京セラ」中途向け採用サイト
公式サイト:https://www.kyocera.co.jp/recruit/career/
対して、中途向けの採用サイトでは「つくるひとは、挑むひと。」のキャッチコピーが大きく表示されています。
- 私たちについて
- 転職者の声
- 働きがいのある環境
- 採用基本情報
- エントリー
新卒向けと比べるとシンプルなデザインで、転職者に特化したコンテンツが目立ちます。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
採用サイトのコンテンツ事例3.ニトリ
ニトリも、別サイトを用意するのではなく採用ページの中で、新卒採用と中途採用のページを分けています。
新卒採用サイトの豊富なコンテンツに対して、中途採用のページはとてもシンプルです。
「ニトリ」新卒向け採用サイト
公式サイト:https://www.nitori.co.jp/recruit/newgraduate/
「君の夢は、君を創る。」というメッセージを大きく打ち出しています。これも新卒ならではのメッセージ性のあるキャッチコピーですね。
- NITORIを知る
- NITORIで働く
- NITORIの採用
の3つのコンテンツでニトリを紹介しています。
「夢」や「挑戦」というワードが多く使われており、学生に響くメッセージを意識しているようです。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | – | 〇 |
「ニトリ」中途向け採用サイト
公式サイト:https://www.nitori.co.jp/recruit/career/
対して、中途採用サイトはコピーなどなく、とてもシンプルです。
- 職種紹介
- 社員紹介
- 会社紹介
の3つをメインコンテンツに置いている構成でした。
シンプルな中でも「働きやすさ」や「人財育成」など力を入れている部分の情報量は豊富で、それぞれの項目がわかりやすく設置されています。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | 〇 | – | 〇 | – | 〇 |
採用サイトのコンテンツ事例4.ライフル
公式サイト:https://recruit.lifull.com/
ライフルでは、新卒も中途も同じ採用サイトを利用しています。別サイトを用意するのは手間だと感じる企業には参考となる構成です。
- 代表メッセージ
- ビジョン & カルチャー
- リーダートーク
- オフィス紹介
- 採用情報
- LIFULLについて
- LIFULL公式note
先に紹介した企業の採用サイトのようにターゲットを分け「メッセージ」を分けることは難しいですが、運用の手間は減ります。
インタビューではハッシュタグ、#新卒、#中途をつくり、興味のある人のインタビューを見やすくするなど1サイトで新卒、中途の求職者両方が見やすいようコンテンツの工夫がされています。
新卒と中途を分けないことでコンテンツ量も多く、求職者は企業についてより深く知ることができるでしょう。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | – | 〇 | 〇 | – | 〇 |
採用サイトのコンテンツ事例5.トヨタ
トヨタでは新卒向けと中途向けで別サイトを用意していますが、比較的似たデザインの採用サイトを使用しています。
新卒と中途で採用サイトのイメージが違う企業が多いなか、珍しいですね。ただし、コンテンツには違いがありました。
「トヨタ」新卒向け採用サイト
公式サイト:https://toyota-saiyo.com/
新卒向け採用サイトでは「エントリー」を目立たせることが多いですが、トヨタの新卒サイトもそのような構成となっています。
- エントリー/ログイン
- トヨタを知る
- 採用情報
- 職種紹介
- 社員インタビュー
- 働く環境と制度
- イベント情報
コンテンツやデザインに大きな違いはありませんが、メインの色は「新卒が白」「中途が黒」と色分けがされています。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
先ほどのLIFULLと同様に、新卒と中途の差をなくすことで情報量の多い採用サイトとなっています。
「トヨタ」中途向け採用サイト
公式サイト:https://www.toyota-recruit.com/career/
中途向けサイトは新卒と大きな違いはありませんが、新卒向けサイトにはなかったコンテンツとして「募集職種検索」があります。
職種ありきの中途採用という事が分かり易いです。
- 募集職種検索
- トヨタを知る
- 社員インタビュー
- 福利厚生と職場環境
- 応募要領・選考プロセス
- キャリア登録
- よくあるご質問
- 職種紹介
また、細かい部分ですが、新卒向けサイトと中途向けサイトではトップページのコンテンツの表示順が異なります。
掲載しているコンテンツは似ていても、強調するコンテンツを変えることで求職者に刺さる採用サイトとなっているのでしょう。
募集要項/職種詳細 | ワークライフバランス | 選考ステップ | 会社紹介/社員紹介 | よくある質問 | エントリーフォーム |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ここまで、新卒向け、中途向けを比較しながら5社の採用サイトを見てきました。
どの採用サイトも、求職者に向けて響くコンテンツを作りこんでいますね。
では、求職者が魅力的に感じるコンテンツを制作するためには、どのようなポイントがあるのでしょうか。
採用サイトのコンテンツ作成のポイントは5つ
ここでは、採用サイトのコンテンツを作るときに気を付けたい5つのポイントを紹介していきます。
- ターゲットを明確にする
- 情報はできるだけ具体的にする
- 応募への導線を分かりやすくする
- ネガティブな面を隠さない
- 大切なのはコンテンツの質
求職者に伝わるコンテンツにするためにも、しっかりと押えておきましょう。
採用サイト作成のポイント①ターゲットを明確にする
採用サイトのターゲットを明確にしましょう。
ここまでお伝えしてきた通り、新卒と中途では企業選びの際に重視するポイントが異なるため、ターゲットに寄り添ったコンテンツ作成が重要です。
また、募集形態だけでなく「求める人物像」「求める経験、経歴」などからターゲットを固めていき、そのターゲットに向けたコンテンツはどういったものなのか考えていくといいでしょう。
採用サイト作成のポイント②情報はできるだけ具体的にする
採用サイトのコンテンツの情報はできるだけ具体的にしましょう。
求職者が採用サイトを訪問するのは「この企業は自分に合っているだろうか」「応募してもいい企業だろうか」という不安な気持ちを払しょくする目的があります。
求職者が採用サイトを訪れた際に、もし情報量が少ないコンテンツがあれば、「よくわからないからこわいな」「今回は応募をやめておこう」と、応募を躊躇してしまうでしょう。
情報はできるだけ具体的にし、求職者の不安を少しでも取り除いてあげられるコンテンツこそが、良いコンテンツと言えます。
採用サイト作成のポイント③応募への導線を分かりやすくする
採用サイトのコンテンツとして、応募ボタンやエントリーフォームはわかりやすく設置しましょう。
求職者は採用サイトのさまざまなコンテンツを回遊し、「よし、応募しよう!」と踏み切るわけですが、応募ボタンにたどり着くまでに時間がかかると「やっぱり不安になってきた」「面倒くさいし後回しにしよう」と離脱してしまう可能性があります。
せっかく採用サイトに訪問してくれた求職者を離脱させないためにも、応募ボタンは「どのページからでも常にページに飛べること」が望ましいです。
採用サイト作成のポイント④ネガティブな面を隠さない
採用サイトのコンテンツはポジティブな面だけでなく、ネガティブな面も掲載すると信頼性が増します。
コンテンツを作成する企業側としては、自社に都合の悪い面はできるだけ隠しておきたいかもしれません。
ですが、求職者は「応募していい会社だろうか」と不安に思っているので、しっかりとネガティブな面を明記することで不安を解消させられるでしょう。
反対に奇麗ごとばかりが書かれていると、求職者は「うさん臭いしやめとこう」「上っ面じゃなくて本当のことを教えてほしい」と考えてしまいます。
採用サイト作成のポイント⑤大切なのはコンテンツの質
採用サイト作成の際に大切なのは、「コンテンツの質」です。「コンテンツの種類」や「コンテンツの量」を増やしたからと言って、応募が集まるわけではありません。
実際に、弊社が行った「採用サイトについての調査」によると、「採用サイトからの応募数に満足していますか?」という問いに対して、コンテンツ項目との相関はあまり見られませんでした。
「何を掲載するか?」よりも「掲載したコンテンツの質」や「効果的な集客・運用」が大切です。
また、掲載しているコンテンツ数に関しても、満足・不満足に大きな相関は見られませんでした。
「多くのコンテンツを掲載すればいい」というわけではないことがわかります。
【良より質】求職者に刺さる面白い採用サイトコンテンツの特徴
ここでは、求職者に刺さる面白い採用サイトコンテンツの特徴を紹介していきます。
- インパクトがあるキャッチコピー
- 就活生が知りたくなるコンテンツ
面白い採用サイトコンテンツの特徴①インパクトがあるキャッチコピー
採用サイトを長く見てもらうためには、インパクトのあるキャッチコピーで惹きつけるのが有効です。特に新卒採用の場合、キャッチコピーに力を入れている傾向があります。
<インパクトのあるキャッチコピーの例>
- 就活生(ターゲット)の傾向を掴んだコピー
- ターゲット層を絞ったコピー
- 伝えたいことを絞ったコピー
- 企業のビジョンを打ち出すコピー
- 入社後をイメージさせてワクワクさせるコピー
- 逆張り(トレンドとは真逆の内容)のコピー
インパクトのあるキャッチコピーを用意することで「求職者の記憶に残る」「ブランディングになる」「応募の質が高まる」などのメリットもあります。
面白い採用サイトコンテンツの特徴②就活生が知りたくなるコンテンツ
採用サイトを長く見てもらうためには、求職者が知りたくなるコンテンツを掲載する必要があります。
特に求職者が知りたいのは「入社したらどんな風に働くの?」「どんな雰囲気で働くの?」「ワークライフバランスは?」といった、入社後の詳細なイメージです。
テキストだけでなく画像や動画を使って、求職者が入社後のイメージが具体的に描けるようなコンテンツを目指しましょう。
採用サイトの事例が見られる参考サイト
ここでは、採用サイトの事例を見られるサイトを3つ紹介します。
- SANKOU!
- MUUUUU.ORG
- イケサイ
検索のしやすさや更新の頻度、サイトの見やすさから、総合的に見て、上記の3サイトが使いやすいと思います。
事例が見られる参考サイト①SANKOU!
SANKOU!はWebデザインの参考になるサイトが集まっているサイトです。カテゴリで「採用サイト」を選べるだけでなく「わかりやすい・実用的」「スマホ特化」などを検索できるので、さまざまな採用サイトを参考にできます。
ファーストビューを一覧で確認できるので、「自社サイトのイメージに近いのは…」とイメージしながら探すことができます。
特に近年は採用サイトをスマホから閲覧する就活生が増えているので、スマホ対応のサイトを参考にする際におすすめです。
事例が見られる参考サイト②MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORG(ムーオルグ)も採用サイトを参考にできるサイトです。
カテゴリ検索がきるので、自社のサイトに近いイメージを探しながら、コンテンツを参考にできるでしょう。
事例が見られる参考サイト③イケサイ
「イケてるサイト」を集めているイケサイも、採用サイトに絞って事例を見ることができます。
配色で検索をかけられるので、同じカラーの採用サイトを参考にできうのが魅力です
【コンテンツだけで終わらない】採用サイトでさらに効果を出すには?
採用サイトで効果を出すには、コンテンツだけでは不十分な場合があります。
ここでは、採用サイトでさらに効果を出す方法をまとめていきます。
- 求職者が採用サイトにたどり着けるようにする
- 分析と改善を繰り返す
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/kidoryo/hr-hack.com/public_html/wp-content/themes/swell/classes/Utility/Get.php on line 461
採用サイトで効果を出す方法①求職者がサイトにたどり着けるようにする
採用サイトで効果を出すには、求職者が採用サイトにたどり着くまでの導線を整備しなければなりません。
採用サイトはコンテンツを盛り込んで作成しただけでは見てもらえません。
求職者が検索をしたり、他のサイトにあるリンクから飛んだりして初めて見てもらえます。
具体的にはSEO(検索エンジン最適化)の対策や求人検索エンジン、ATS(採用管理システム)との連携などが必要です。
また、近年ではSNSと組み合わせたソーシャルリクルーティングも注目されています。
採用サイトを見てもらうために、さまざまな導線から集客を行いましょう。
採用サイトで効果を出す方法②分析・改善を繰り返す
採用サイトは作って終わりではなく、永続的な分析と改善が重要です。
アクセスやコンバージョンを測定しながら、採用サイトの効果的な運用を行いましょう。
分析・改善を行わないと、「せっかく費用と手間をかけてサイトを作ったのに効果が出ない」「ランニングコストがかかっているのに一向に応募が来ない」など、効果につながりません。
分析を繰り返しながら、求職者が求めるコンテンツに改善していきましょう。
採用サイトで効果を出す方法③採用サイト制作会社等に外注するのも手
採用サイト制作をプロに外注することで、求職者に魅力的なコンテンツを作りこむことができることが魅力です。
採用サイトを制作する際に担当者が抱える課題として「採用サイトを見てもらえない」「採用サイトに掲載するべきコンテンツがわからない」「デザインをどうすればいいかわからない」などがあります。
採用サイトのプロに外注することで効率的な集客、最適なデザイン・コンテンツの採用サイトが出来上がるので、結果的に工数やコストの削減にもつながります。
「サイト制作のノウハウがない」「採用サイトの制作・運用に工数をかけられない」という場合は外注を検討してみてはいかがでしょうか。