【10社徹底比較】CMS型採用サイト制作サービスの費用と特徴を解説

求職者の8割がチェックする「採用サイト」。求職者向けの企業の顔とも言える「採用サイト」は応募者の質、エンゲージメントを高め、採用後のミスマッチを低減するという大事な役割を果たします。

その採用サイトを、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)で制作する事例が増えています

制作して終わりではなく、中長期にわたって更新・改善し続ける必要のある採用サイトだからこそ、今選ばれているCMS型。本記事では主要サービスの比較と選ぶポイントをご紹介します。

自社の採用サイト新規作成もしくはリニューアルを検討中の採用担当の方はぜひ参考にしてみてください。

>>採用サイトを制作する必要性・目的についてはこちらで解説しています。

目次

採用サイト制作サービス 今の主流「CMS型」とは?

CMSとは?

CMSは「コンテンツマネジメントシステム」の略で、Webサイトやコンテンツ(サイトに掲載する情報)の作成・管理、更新を簡単に行うためのシステムです。

採用サイトを導入したい。手軽に導入するにはどうしたら?

採用サイトを手軽に始めるには、採用サイトの制作サービスから自社にあったものをチョイスするのがおすすめです。特にCMS型のサービスであれば、Webに関する知識がなくとも運用でき、初期費用も抑えることができます。

採用サイトは必要不可欠です。2019年3月にリクルートジョブズが全国の求職者に行った調査によると、求職者の78%は採用サイトを閲覧していることが報告されており、また採用サイト閲覧後に応募意欲が向上した人は、全体の6割以上を占めています。

ぜひ、CMSを利用して採用サイトの導入を検討してみてください。

(出典:https://www.recruit.co.jp/newsroom/recruitjobs/press/pr20190708_1119.html)

採用サイトの4つの導入方法は

採用サイトを新しく作る場合、導入方法は下記になります。
CMSはWebサイト作成のシステムなので、いずれの導入方法を取っても、ベースのシステムがCMSになる可能性があります。

全世界で最も使われているCMS「WordPress」

WordPress(ワードプレス)という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

代表的なCMSで、ソースが公開されているオープンソースソフトウェアなので、誰でも無料で使用することができます。世界中のインターネットサイトの4割がWordPressで構築されていると言われており、圧倒的な普及率を誇ります。

WordPress向けに有料・無料のテンプレートを公開しているところも多く、テンプレートをインストールすればすぐにWebページがデザイン上完成するので、手軽に始められるのもポイント
また、Web上にたくさんの情報が公開されているので、初めてWebページを運用する人でもサイト管理や記事投稿は難しくありません。
ブログのような感覚で、サイトコンテンツを更新していけるのが一番のメリットです。

採用サイト制作サービス CMS型を選ぶメリットは?

CMS型採用サイト制作サービスを選ぶメリットは下記6つです。
1. ある程度のクオリティからすぐに始められる
2. Webの知識不要で本格的な採用サイトを運用できる
3. SEO対策付きのサービスも利用できる
4. 重視したいサービスによってプラットフォームを選べる
5. できる部分は自分で更新し費用を抑えられる
6. セキュリティや保守は運用会社に任せられる

選ばれる理由 1. 導入が容易。初期費用無料からある程度のクオリティで始められる。

CMS型採用サイト制作サービスには、初期費用無料または低価格のものがあります。

WordPressを使って、自社でWebサイトを用意すればコストは大幅に抑えられますが、サーバーレンタルやドメイン取得に多少お金がかかりますし、セキュリティ対策等も必要です。ある程度のWebの知識が求められる上、サイトの構成も自分で考える必要があり、工数もかかります。CMS型のクラウド採用サイトサービスを使うと、それらが全て省け、コストも工数も最小限で始められる導入の容易さが一番の魅力です。

選ばれる理由 2. Webの知識不要で本格的な採用サイトを運用できる

CMS型採用サイト制作サービスは採用サイトに特化してすでにサイトデザインがされています。基本的にはカテゴリ内で、コンテンツを運用するだけで本格的なサイト運用ができます。
しかも、CMSがベースとなっているため、操作が容易でWebの知識がなくとも更新ができます。採用サイトの効果を出すには、コンテンツの充実が一番のポイントです。コンテンツを気軽に更新できるのは、とても重要です。

選ばれる理由 3. SEO対策付きのサービスも利用できる

採用サイトはSEO対策を行うことで、効果が高まります。SEO対策にはある程度の手間と知識が必要というデメリットがありますが、それを上回るメリットがあるため、対策は必須と言えるでしょう。

CMS型採用サイト制作サービスには、SEO対策付きのものがあります。システム導入時からSEO対策付きのものを選ぶことは、中長期的に考えて価値が高いでしょう。

選ばれる理由 4. できる部分は自分で更新し費用を抑えられる

CMS型採用サイト制作サービスは、必要最小限の機能に絞って無料で始めるか、コンテンツの更新を自分で行う代わりに少額から始めるかで、採用サイトの運用コストを抑えることができます

CMSベースでない採用サイトを外注している場合は、更新内容を作成して先方へ依頼する手間がかかりますが、それもありません。

CMS型採用サイト制作サービス 比較一覧表

本記事で紹介するサービスの費用・特徴をまとめてみました。
自社の採用戦略の中で、最も向いているサービスを選んでくださいね。

サービス名費用特徴
トルー初期費用10万円〜
月額1.5万円〜
将来的にWeb上での本格的な採用マーケティングに移行できる
JOB! BASE初期費用10万円〜
月額3万円〜
サポート月額2万円
ドラッグ&ドロップの操作のCMS型サービスで自分でサイトをデザインできる
クラウドハウス採用要見積もり問い合わせシステム導入支援から採用活動全般にわたってのフルサポートを受けられる
採用サイトビルダー初期費用無料
月額1万円〜
低額で高品質の採用サイト作成。サイト作成時のデザイン・文章作成も無料
採用サイト制作ラボ初期費用198,000円〜、
月額4,800円〜
採用サイトのページ構成から採用マーケティングの観点でコンサルティングあり
採用係長月額19,800円~6つの求人検索エンジンと連携し、LINE応募などのオプション機能も充実
engage
(エンゲージ)
基本無料最短15分で求人掲載が可能。大手求人サービスに自動で一括掲載
iRec初期費用150,000円、
月額29,800円
最短2週間で多機能なオリジナル性の高い採用サイトの制作ができる
HRMOS要見積もり問い合わせ求人、求人媒体、エージェントから候補者管理まで採用プロセスを一元化
CMS型採用サイト制作サービス 比較一覧表

CMS型採用サイト制作サービス おすすめ6選

  • 将来的に本格的なWeb採用マーケティングを目指なら「トルー」
  • ドラッグ&ドロップでオリジナル採用サイトを作成「JOB! BASE」
  • 自社オリジナル採用サイトへの集客力に自信あり「クラウドハウス採用」
  • Indeedでの集客力に実績あり。採用力アップを狙う「採用サイトビルダー」
  • エントリーの数と質を上げる採用サイトを作成「採用サイト制作ラボ」

本格的なWeb採用マーケティングを目指なら「トルー」

「トルー」は株式会社ダトラが提供しているCMS型採用サイト制作サービスです。
連携求人検索エンジンが多く(Indeed・Google for Jobs・求人ボックス・スタンバイ)、Indeedの広告運用代行も依頼できるため、採用サイト・求人情報への集客力が期待できます。

専任担当者制で手厚いサポートが受けられる上、オプションで多様な機能がつけられるので、将来的にWeb上での本格的な採用マーケティングに移行できるという強みがあります。

トル―
メリット
  • 採用サイトの作成から運用・応募管理まで一元化できる
  • 連携求人検索エンジンが多い(Indeed・Google for Jobs・求人ボックス・スタンバイ)
  • サイトの集客やCMSの操作方法など運用サポート(有料)が豊富
デメリット
  • 初期費用が10万円程度かかる
  • 月額固定費がかかる(1.5万円、2.5万円、3.5万円〜)
  • プランによって掲載求人数に上限がある
こんな会社におすすめ
  • 初めて採用特化型のCMSを導入する場合などで、丁寧なサポートが必要
  • 採用サイトを中心に本格的なWebでの採用マーケティングをやってみたい

トルー公式HP: https://toroo.jp/plan

元採用担当者のコメント:
ライトプラン月額固定費「1.5万円〜」がウリのトルーですが、ライトプランでは求人掲載数が5件と少し少なめです。サービスの強みであるオンラインサポートやIndeed広告代行も有料のため、トータルのランニングコストは問い合わせが必要、また、予算に余裕を見た方が良いと思います。「手軽に始めて、バリバリ活用したい」「定期的に通年採用したい」という会社向けと感じました。

ドラッグ&ドロップでオリジナル採用サイトを作成「JOB! BASE」

自社採用サイト制作1000社以上の実績のある株式会社アドヴァンテージが運用する「JOB!BASE(ジョブベース)」。ドラッグ&ドロップの操作で更新できる採用サイト専用CMSを提供しています。

CMSの中でも、より感覚的に操作できるように作られているので、採用サイトの構築を担当者が自分で行う事ができるのが魅力です。
 
ベーシックプランでは初期費用10万円〜、月額3万円〜、操作サポート月額2万円で採用サイトに必要な機能をフル装備。別途、Indeed広告配信や、原稿修正提案のサポートなどのオプションも利用できます。

JOB! BASE
メリット
  • 直感的な操作でCMS型サービスで自分でサイトをデザインできる
  • シンプルだが基本機能が完備されているため運用しやすい
  • 料金体系がわかりやすく運用コストが予想しやすい
デメリット
  • SEOやアクセス解析、マーケティングツールの機能はあるが運用は自分で行う必要あり
  • 大手検索エンジンに自動連携していない
こんな会社におすすめ
  • 採用サイトを自社でカスタマイズしながら簡単に作ってみたい
  • 採用サイト運営に必要なことを一通り勉強しながら自分でやってみたい

JOB! BASE 公式HP: https://jobbase.jp/

元採用担当者のコメント:
サービスを提供している株式会社アドヴァンテージ(https://ad-vantage.jp/service/)は、2000年から自社採用サイト(採用オウンドメディア)の制作・運営の実績のある会社です。本業として人材派遣会社や飲食・小売チェーン店への採用支援、採用コンサルを強みとしているので、そういった会社が開発した採用サイトプラットフォームと考えると信頼性を感じます。広告配信・運用や求人原稿修正などのサポートも期待できそうです。

オリジナル採用サイトへの集客力に自信あり「クラウドハウス採用」

「クラウドハウス採用」は、株式会社Techouseによって運用される、多機能採用サイト制作サービスです。採用サイトの制作、システム導入支援から採用活動全般にわたってのフルサポートが特徴です。

業界屈指の自由自在なサイトデザインパターン、カスタマイズによって他にはないオリジナルな求人ページを作成できるため、他社と差別化ができます。コラム・ブログ機能などの集客に必要な機能や求人原稿作成支援、候補者管理機能もあります。

クラウドハウス採用
メリット
  • トップページのカスタマイズ・コラム・ブログ機能など、集客に必要な機能を完備
  • システムサポート担当がクライアント専属となり採用活動全般をアシスト
  • 独自のアルゴリズム開発による採用サイトへの集客力が強み
デメリット
  • まずは見積もりしないと初期費用、月額費用などの料金がわからない
  • 導入まで1.5ヶ月〜程度かかる
こんな会社におすすめ
  • 採用サイト作成と一緒に、採用まわり全般を一気にDX化したい
  • 採用の課題発見から解決まで、社外採用チームとしてサポートして欲しい

クラウドハウス採用公式HP: https://jp.cloud-house.com/service/recruit/

元採用担当者のコメント:
月数万円から利用可能と記載があるものの、機能の豊富さから見て、費用がそれなりに見込まれます。ただし、制作した自社採用ページの集客力を強みとしているため、このサービスで採用母集団形成を完結できれば採用費のコストダウンも見込めます。応募者管理機能もあるので、採用サイトをきっかけに採用活動のオンライン化を一気に進めたい企業や、採用担当者の負担軽減が課題であればその観点からも活用できそうです。

Indeedでの集客力に実績あり「採用サイトビルダー」

「採用サイトビルダー」は月額1万円でスタイリッシュな自社採用サイトが完成するCMS型採用サイト制作サービス。採用サイト制作のデザイン・文章作成も月額料金に含まれるので、採用サイト公開までの担当者の負担が少ないのが魅力です。

採用サイトビルダー
メリット
  • Indeed活用に実績あり。サイト掲載の求人情報も簡単にIndeedにアップできる
  • 採用サイト制作時の負担が最小限(月額料金にライティングも含む)
  • 求職者管理・SEO対策機能付き。オウンドメディア作成機能も(スタンダードプラン)
デメリット
  • サポートの有無については要問い合わせ
  • アクセス解析等分析系ツールについては要問い合わせ
  • 月額1万円のライトプラン利用時にはIndeed代理運用契約が必須
こんな会社におすすめ
  • 採用サイト&Indeedの運営で自社採用サイトからの採用を低額で行ってみたい
  • 初めての採用サイトを最小限の負担で作りたい

採用サイトビルダー公式HP:https://saiyo-b.com/

エントリーの数と質を上げる採用サイト「採用サイト制作ラボ」

「採用サイト制作ラボ」は、CMS型自社オリジナルの採用サイトを作成する、採用力に自信のあるサービスです。

採用サイト制作ラボ
メリット
  • ページ構成から採用マーケティングの観点で提案してもらえる
  • 中長期で考えた時の月額費用は安価になる可能性あり
  • CMS型で更新可能な、自社オリジナルの質の高い採用サイトが持てる
デメリット
  • 1ヶ月半~2ヶ月の納期がかかる
  • 最低限、初期費用198,000円〜と月額のサポート費用4,800円が必要
  • 集客についての仕組みや広告運用については要問い合わせ
こんな会社におすすめ
  • 採用サイト&Indeedの運営で自社採用サイトからの採用を低額で行ってみたい
  • 初めての採用サイトを最小限の負担で作りたい

採用サイト制作ラボ 公式HP:https://www.recruitlabo.com/

CMS型採用サイト制作サービス まだある!大手4選

弊社コラムで以前に紹介したCMS型採用サイト作成サービス大手4社も紹介します。

  • 導入企業数は40万社超。基本機能はすべて無料の「engage(エンゲージ)」
  • LINE応募にも対応!6つの求人検索エンジンと連携した「採用係長」
  • 料金体系は1プランのみ!最短2週間で多機能採用サイト制作「iRec」
  • 採用活動すべてを一元化!自社の採用課題がわかるATS「HRMOS採用」

導入企業数は40万社超。基本機能無料の「engage(エンゲージ)」

engage(エンゲージ)は、求人サイトの作成から応募者の管理、SNS連携など豊富な機能を無料で提供している求人サービスです。

最短15分で求人掲載ができ、Indeedなど求人サイトに自動で掲載してくれます。

ただ、求人内容を自分で書かなければならなかったり、独自ドメインで作成できないことはデメリットです。

LINE応募にも対応!6つの求人検索エンジンと連携「採用係長」

採用係長は、おしゃれなテンプレートで採用ページを無料で作ることができるサービスです。

自社に合わせたプランを選べて、求人検索エンジンと連携が可能です。

ただ、テンプレートのデザインなので他社との差別化ができず、採用サイトの作成に手間がかかることもデメリットです。

最短2週間で多機能採用サイト制作「iRec」

iRecは理想の採用サイトが制作できる「採用サイト作成支援サービス」です。

採用サイトの制作をプロに任せられるので、知識がなくてもクオリティの高い採用サイトが出来上がります。

ただ、iRecは「初期費用50,000円~300,000円」「月額料金29,800円」の費用がかかります。

採用活動すべてを一元化!採用課題がわかるATS「HRMOS採用」

HRMOSの採用管理システムは、「採用コストが安くなる」をコンセプトにしており、新卒・中途問わずすべての人材採用を一元管理できるサービスです。

「月額10万円〜」と費用は比較的高めですが、採用活動を一元管理できるので、大規模な採用を予定している場合におすすめです。

CMS型採用サイト制作サービスの選び方・比較ポイント

CMS型サービスの比較ポイント
  • 集客方法はあるか
  • 運用は簡単か

集客方法はあるか

採用サイト制作サービスを選ぶ際に、「集客方法はあるか」を確認することが大切です。

実は、採用サイトは作成しただけでは効果は見込めません。求人媒体などと連携して、集客の導線を作らないと、誰も見ないためです。

多くの採用サイト制作サービスは、求人媒体との連携ができます。サービスの集客力は必ず確認して、採用サイトを制作しましょう。

運用は簡単か

採用サイト制作サービスは「運用」についても考えなくてはなりません。

採用サイトは制作しただけでは効果が出ず、試行錯誤を繰り返えして運用しなければなりません。

採用サイトを制作する”だけ”のサービスは多いですが、サイト運用に詳しくなければ効果を発揮できないでしょう。

運用については、以下のどれかがあるサービスがおすすめです。最も良いのは「プロに丸投げ」です。

  • 運用をプロに丸投げできる
  • コンサルサポートがあり、わからないことを聞ける

まとめ:採用サイトはCMS型の導入でコストを抑えて効果を狙おう

CMSは採用サイトだけでなく様々なWebページ制作に使用されている技術です。今回はその中でも、CMS型の採用サイトに特化したサービスをご紹介しました。特化型のメリットは、導入費用が抑えられる点、制作・運用に際しプロのサポートを受けられる点や、採用市場のトレンドを受けて機能改善が期待できるところです。

採用サイトが効果を上げるには、コンテンツの充実、求人サイトとの連携やSEO対策が重要です。また、自社で行っている採用活動と連携させやすいサービスであるといいですね。採用担当者の負担を最小限に、かつなるべくコストをかけずに最大の効果が発揮できるようなプラットフォームを選ぶことが重要です。

さい。

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この記事を書いた人

人材業界|求人サイト運営・運用・管理
広告運用歴4年
ベンチャー企業でプレイングマネージャー
求人アグリゲーションサイトのことからベンチャー企業のあれやこれやも発信します。
indeed/求人ボックス/stanby/Google広告/seo

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