「採用サイトって作るべき?効果はあるの?」
「採用サイトを作成したけど、どうすればいいかわからない」
など、採用サイトについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
パソコンやスマホの普及により、採用サイトは欠かせない存在になってきています。
この記事では、採用サイトのデザイン事例や制作費用、効果の出る作成・運用方法などをまとめて掲載しています。
採用サイトはなぜ必須?
採用活動において採用サイトの必要性は高まってきており、多くの企業が採用サイトでの求人募集に力を入れています。
理由は、求職者は企業サイトや採用サイトから情報収集する傾向が強くなっているためです。
実際に、転職活動者の9割が「企業HP」、7割が「採用HP」から企業情報を収集すると回答したアンケート結果が出ています。
参照)エン転職会員のアンケート
今後も、この傾向は強くなると予想されており、採用サイトの制作は必須と言えるでしょう。
採用サイトの必要性や目的・役割について、こちらではさらに詳しく解説しています。
採用サイトのデザイン事例3選
ここでは、採用サイトのデザイン事例を3つ紹介していきます。
- 目を惹くキャッチコピー|DeNA
- ターゲットに合わせたデザイン|講談社
- 会社の雰囲気がわかる|マクロミル
目を惹くキャッチコピー|DeNA
【「面白がり」、求む。】という印象的なキャッチコピーが目を惹きます。
コピー1つで求める人物像を明確にでき、会社の雰囲気も伝わるトップページになっています。
ターゲットに合わせたデザイン|講談社
イラストとコピーで親しみやすさが伝わるデザインのサイトです。
ターゲットである出版社志望者の「ワクワクを作りたい」「多様な物語を世に出したい」という想いを表すようなデザインとなっています。
会社の雰囲気がわかる|マクロミル
英語で手書き風のメッセージと、働く人の様々な様子がトップページになっており、「スタイリッシュさ」「充実さ」など会社の雰囲気が伝わります。
求職者の中には「会社の雰囲気を重視したい」「一緒に働く人が重要」と考えている人も多いため、雰囲気が伝わるデザインは魅力的です。
採用サイトのデザイン事例が見られる参考サイト
ここまで3つの事例を紹介しましたが「他にも事例を参考にしたい」という場合もあるかと思います。
ここでは、採用サイトのデザイン事例を見られるサイトを3つ紹介します。
- SANKOU!
- MUUUUU.ORG
- イケサイ
検索のしやすさや更新の頻度、サイトの見やすさから、総合的に見て、上記の3サイトが使いやすいと思います。
SANKOU!
SANKOU!はWebデザインの参考になるサイトが集まっているサイトです。カテゴリで「採用サイト」を選べるだけでなく「わかりやすい・実用的」「スマホ特化」などデザインを検索できるので、さまざまなデザインを参考にできるでしょう。
ファーストビューを一覧で確認できるので、「自社サイトならどんな見え方になるか」をイメージして探しやすいです。
MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORG(ムーオルグ)も採用サイトを参考にできるサイトです。
カテゴリ検索がきるので、自社のサイトに近いイメージを探しながら、デザインの参考にできるでしょう。
イケサイ
「イケてるサイト」を集めているイケサイも、採用サイトに絞って事例を見ることができます。
配色で検索をかけられるので、同じカラーの採用サイトを参考にできうのが魅力です。
採用サイトの作り方・制作方法は?
作成方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
すべて自社で行う | ・コストが抑えられる ・修正や更新が自由自在 | ・知識や技術が必要 ・0から作るため負担がかかる |
ツールを使う | ・ツール料金のみ負担 ・知識がなくても採用サイトが作れる | ・デザインが他のサイトと似てしまう ・コンテンツの準備やサイトの管理は自社で行う |
制作会社に依頼する | ・クオリティの高いサイトを制作できる ・手間がないため、コア業務や本業に集中できる | ・大きなコストがかかる ・修正や更新を柔軟に行えない |
それぞれについて詳しく解説していきます。
採用サイト制作方法1.全て自社で行う方法
コンセプト設定、サイトの構築、掲載する内容の選択、コンテンツの用意、デザイン、ユーザビリティ、集客など、すべてを自社で行う方法です。
外注費、ツールの利用料などがかからずコストが抑えられるメリットがありますが、サイト制作に詳しい人材が必要となります。
採用サイト制作方法2.ATS(採用管理システム)などのサービスを使う方法
ATS(採用管理システム)などの採用サイト制作ツールを利用する方法もあります。
システム利用料はかかりますが、Webの知識がなくても簡単に採用ホームページを作成できるのが魅力です。制作期間も短く済みます。
また、中には無料で利用できるツールもあるため、「コストをかけずに採用サイトを試してみたい」という場合はそれらのサービスを使うと良いでしょう。
採用サイト制作方法3.制作会社に依頼する方法
採用サイトの制作会社に依頼する方法もあります。
費用はかかりますが、知識がなくてもサイトを作成できるだけでなく、ツールを利用する場合と比べてデザインやコンテンツを自由自在に設計できます。
「オリジナリティのあるサイトにしたい」という場合は制作会社に依頼するといいでしょう。
採用サイト制作の費用相場は?
採用サイトの作成費用は「0円〜150万円以上」と言われており、内容や制作方法によって費用には大きな差があります。
費用の目安は次のようになります。予算とサイト内容とのバランスを考えながら、どのような採用サイトにするか検討しましょう。
費用 | 内容 | 制作方法 | 制作期間 |
---|---|---|---|
無料(オプションは有料となる場合も) | 必要最小限の情報 | ・自社制作 ・採用サイト制作ツールを利用して、自社で作業 ・ツールにあるテンプレートのデザインを利用 | 数日〜1カ月 |
〜10万円 | 必要最小限の情報 | ・制作会社に依頼 ・制作会社が持つテンプレートのデザインを利用 | 2週間〜2カ月 |
10~50万円 | 基本的なコンテンツに自社のオリジナルコンテンツを加えたもの | ・制作会社に依頼 ・オリジナルのデザイン ・コンテンツの量は最低限(10ページ程度) | 1カ月〜2カ月 |
50万円~150万円 | オリジナルのコンテンツ | ・制作会社に依頼 ・オリジナルのデザイン ・社員インタビューや社内の撮影など、オリジナルのコンテンツ | 1カ月〜2カ月 |
150万円~ | 動画などを取り入れたデザイン性の高い、オリジナルのコンテンツ | 採用戦略の立案からコンサルティング 充実したデザインとコンテンツ | 2カ月以上 |
詳しくは「採用サイト制作の費用相場や運用コスト」で解説しています。
効果の出る採用サイト作成のポイント
ここでは、効果の出る採用サイトを作成する3つのポイントを紹介していきます。
- サイトの内容を作りこむ
- ターゲットに合わせたデザインにする
- セキュリティや独自ドメイン
採用サイト制作のポイント1.サイトの内容を作り込む
採用サイトは内容(コンテンツ)を作りこむことが大切です。コンテンツの量や質によって、効果は大きく異なります。
採用サイトでは一般的に以下のようなコンテンツが採用されています。
<採用サイトに載せる基本的なコンテンツ>
- 募集要項/職種詳細
- ワークライフバランス
- 選考ステップ
- 会社紹介/社員紹介
- よくある質問
- エントリーフォーム
採用サイトを作る際に力を入れたい、欠かせないコンテンツです。
これらの項目に力を入れることで、応募者にとって魅力的な採用サイトに近づくでしょう。
詳しくは「採用サイトに掲載すべきコンテンツ」で解説しています。
採用サイト制作のポイント2.ターゲットに合わせたデザイン
ターゲットに合わせたデザインにすることも大切です。
採用サイトのデザインが、そのまま「企業のイメージ」につながるため、コンテンツとともに力を入れるべきポイントと言えます。
もちろん「ただオシャレ」「ただかっこいい」だけではなく、「知りたい情報にすぐアクセスできる」「閲覧にストレスがかからない」「応募に至るまでがスムーズ」なども、サイトをデザインする上で重要です。
詳しくは「採用サイトのデザインのポイント」で解説しています。
採用サイト制作のポイント3.セキュリティや独自ドメイン
採用サイトを作成する際に気を付けたいのが、セキュリティや独自ドメインです。
採用サイトは自社の情報や応募者の情報を扱うため、セキュリティについては気を付けなければなりません。
また、採用サイトで効果を出すためには独自ドメインでサイトを作成することも大切です。
採用サイト作成ツールの中には、「セキュリティが甘い」「独自ドメインを取得できない」といったものもあるため、それらを確認してからツールを契約するようにしましょう。
関連記事:採用サイトの独自ドメインについて
効果の出る採用サイト運用のポイント
続いて、採用サイト運用のポイントを紹介していきます。
- 集客の導線を作る
- 常に最新の情報に更新する
- 効果測定と改善を繰り返す
採用サイト運用のポイント1.集客の導線を作る
採用サイトは作成しただけでは効果が出ません。さまざまな方法で求職者へリーチし、採用サイトへのアクセスを増やしましょう。
例として以下のような集客方法があります。
サービス | 特徴 | |
---|---|---|
求人検索エンジン | 「Indeed」「求人ボックス」「Googleしごと検索」など | 無料でも集客可能 有料掲載で目立つ場所にも掲載できる |
広告 | 「求人サイト」「リスティング広告」など | 出稿は有料 早急に、大量に応募者を増やせる |
SNS | 「Twitter」「Instagram」など | 無料でブランディングできる 即効性は低く、炎上の可能性もある |
詳しくは「採用サイトの集客アップ方法について」で解説しています。
採用サイト運用のポイント2.常に最新の情報に更新する
サイトは作るだけではなく、最新の情報に更新しなければなりません。
「応募条件が変わる」「新しい職種を募集する」など、色々な場面でサイトを更新する必要があります。
いつまでも古い情報が掲載されていては、せっかく興味をもってサイトを見てくれた応募者も興味を失ってしまうかもしれません。
サイトは企業の顔でもあります。常に最新の情報を更新していきましょう。
詳しくは「採用サイト運用で重要なポイント!」で解説しています。
採用サイト運用のポイント3.効果測定と改善を繰り返す
採用サイトを運用する際に最も大切なのが効果測定です。
効果測定と改善を繰り返すことでアクセス数や応募数を上げていき、採用サイトが効果を発揮します。
「どれくらいアクセスがあったか」「見てくれた人のうちどれくらいが応募してくれたか」「応募者は自社が望む人物像に近いか」などを定期的に確認し、サイトの修正を行いましょう。
- 採用サイトがどれくらい見られているか(Googleアナリティクスなどの無料ツールで計測)
- アクセス数に対して、どれだけの応募があったか(応募の場所が分かりづらくないか)
- 応募者は求める人材に近いか(デザインやメッセージはターゲットに向けられているか)
Googleアナリティクスでは、サイトのアクセス数やユーザー数だけでなく、滞在時間や直帰率などがわかるため分析に役立ちます。
関連記事:採用サイトのSEO対策について
採用サイトで得られる3つの効果
採用サイトの効果1.応募の質が上がる
採用サイトで採用活動を行うことで、応募の質が上がります。
採用サイトを経由して応募してくる求職者は、企業理念や会社の雰囲気などを把握したうえで応募しているため、「ぜひこの会社で働きたい」と感じている人が多いです。
実際に、株式会社ダトラの調査では、7割以上の企業が、採用サイトの活用があることで、「採用した人材の質が高くなった」と実感しています。(参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000033208.html)
応募者の質が高いと、「希望する人材の獲得が期待できる」「選考にかける手間が省ける」といったメリットもあります。
採用サイトの効果2.入社後のミスマッチが減る
採用サイトは入社後のミスマッチ減少にもつながります。
応募者は企業について良く知ったうえで応募してくるので、「入社してみたらイメージと違った」というミスマッチが起こりにくいのです。
実際に、「採用サイトを活用しているメリット」として、55%の企業が「入社後のミスマッチを防げている」と回答しています。(参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000033208.html)
そのため、「社員が早く辞めてしまう」「入社後のミスマッチが目立つ」という企業には採用サイトの作成をおすすめします。
採用サイトの効果3.採用コストが抑えられる
採用サイトで採用を進めることで、採用コストが抑えられます。
採用サイトは求人サイトと違って掲載費用などが掛からず、掲載期間の制限もないため、コストを抑えられるのです。
求人サイトへの掲載を減らし、採用サイト経由での応募を増やすことで、コストパフォーマンスが良くなるでしょう。
採用サイトの2つの注意点
採用サイトはメリットが多い人材募集方法ですが、作成する際には注意点もあります。
- コストがかかる
- 作っただけでは効果が出ない
採用サイトの注意点1.コストがかかる
後ほど、採用サイトの費用相場について簡単に紹介していきますが、採用サイトを制作する場合にはツール利用料や外注費などのコストがかかります。
「高い初期費用を支払ったのに効果が出ない」という場合もあるので、無料で採用サイトを作成できるツールなどで試してみるのもいいかもしれませんね。
採用サイトの注意点2.作っただけでは効果が出ない
ホームページ作成でよくある勘違いが、「ホームページを作れば自動的に見てくれる人が増える」です。
残念ながらホームページを作っただけでは、見てくれる人が増える訳ではありません。ましてや、お問い合わせを取りたいなどの考えがある場合は、さらに難しいこととなります。
採用サイトで応募を増やすには、魅力的な内容の掲載と効果的な運用が大切です。
効果的な採用サイトの作成方法・運用方法については後の章で解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。