人事の仕事のひとつである「採用」は、企業の成長に欠かせない人材に関する業務であり、企業の今後を左右する重要な役割を担っています。
ですが、それだけ大切な採用業務だからこそ大変な面も多く、問題を抱えている採用担当者も多くいることでしょう。
そこで本記事では、採用業務の大変な面や得られるスキルなどを改めて確認し、おすすめの改善方法をご紹介します。
自社の採用における課題とあてはまる部分もあるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
採用活動の悩みランキングTOP3は?
Spring転職エージェントの調査によると、採用担当者が抱える「よくある悩み」TOP3は、「応募が来ない(75%)」「選考の途中で辞退されてしまう(71%)」「ウチに合う人、希望の人材からの応募が少ない(64%)」という結果です。
他には「採用が長期化してしまう(36%)」「転職回数が多い人材の採用を迷う(31%)」「採用コストが予算に収まらない(20%)」「採用後に定着しない(18%)」「採用が上手くいかない理由を分析したい(18%)」といった悩みが多くあるようです。(参考:https://www.springjapan.com/client/useful/column/ranking)
このように、採用活動の悩みは、採用計画から採用後の定着まで幅広いことがわかります。その中でも、応募の数や質などの「人材募集」に対しての悩みを抱えている担当者が多いですね。
【人事あるある】採用担当者が抱える悩みと改善方法は?
ここでは、以下の4つに分けて採用担当者が抱える悩みと改善方法を紹介していきます。
- 「求人募集」における悩み
- 「採用選考」における悩み
- 「入社後」における悩み
- 「採用活動全体」の悩み
「求人募集」における採用担当者の悩みと改善方法
求人募集は多くの担当者が悩みを抱えているのではないでしょうか。
- 応募が少ない
- 求める応募が来ない
- 求人広告方法が合っているかわからない
少子高齢化や働き方の変化によって売り手市場が続いています。厚労省の調査でも、コロナ禍で多少下がったとはいえ、年々有効求人倍率は高まっていることがわかります。
(出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-03-32.html)
売り手市場に伴って応募の「数」や「質」の低下に苦しんでおり、その結果として「求人募集方法についても最適解がわからない」という企業も多いのです。
「採用選考」における採用担当者の悩みと改善方法
採用選考は「人材の判断」や「面接の進め方」など人を相手にするため、正解がなく、不安を覚えながら進めている担当者も多いのではないでしょうか。
- 選考途中の離脱が多い
- 選考のやり方がわからず悩む
売り手市場において、「選考途中で競合に人材を取られてしまった」「応募が集まらず、選考基準が低くなってしまう」といった悩みは多いです。
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「入社後」における採用担当者の悩みと改善方法
採用活動は採用して終わりではなく、採用した人材が活躍してくれるまでフォローするのも仕事に含まれますよね。
- 入社後の定着率が低い
- 教育が上手くいかない
せっかく採用しても、その後の定着率が低くては水の泡です。入社後3カ月以内に社員が1名離職した場合、損失額は180万円以上とも言われており、求人募集や採用選考とともに的確に対処していく必要があります。
応募時点でミスマッチを減らすためには、求職者に自社の魅力や風土、一緒に働く社員について知ってもらうのが効果的です。採用サイトなど、魅力を存分に伝えられるコンテンツでの人材募集を心がけましょう。
「採用活動全体」における採用担当者の悩みと改善方法
採用にかかるコストや、日々の業務など、採用活動全般において悩みを抱えている担当者も多いのではないでしょうか。
- 採用コストが予算内に収まらない
- 日々の業務に追われて忙しい
採用難の影響から採用にかかるコストは年々増加傾向にあり、平均相場は「中途103万円、新卒93万円」と言われています。
また、「採用難」や「採用手法の多様化」、「人手不足」などにより日々の業務に追われて忙しい担当者も増えています。採用担当者が忙しすぎると「採用活動の分析や改善が進まない」「選考が雑になってしまう」などのデメリットがあるため、改善が必要です。
まとめ:大変な採用業務だからこそ得られるものもある
上記で採用担当者の大変さをお伝えしましたが、重要な採用業務だからこそ得られるものも豊富にあります。たとえば下記は一部ですが、
- 「〇〇がいたから内定を承諾した」と求職者に言われた
- 採用に携わった人材が会社に貢献できるほど成長した
- 以前よりもスムーズに採用業務を対応できるようになった
- 従業員と深く関わる機会を設けたことで採用後の早期離職率が改善された
など、採用を通じてやりがいを感じることも多々あるでしょう。
採用業務は大変なことも多いですが、業務内容自体は改善できる点もあるので、採用業務の本質的な部分に注力できる環境を作ることが大切です。