現在、福祉は深刻な人で不足に悩まされているものの、これから需要が高くなっていく職業の1つです。
人に感謝される仕事であるため、検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで福祉・介護業界を目指すにあたって、有利となるのが資格です。
資格があればキャリアの選択肢が広がるだけではなく、待遇の期待もできます。
そのため、資格取得することをおすすめします。
福祉・介護士関連の国家資格
福祉関連では次の3つが国家資格です。
- 社会福祉士
- 介護福祉士国家試験
- 精神保健福祉士
福祉・介護士関連の国家資格①社会福祉士
社会福祉士とは、身体に障害を持ち日常生活を送ることが困難な方のサポートをする仕事です。
ソーシャルワーカーや生活相談員として知られています。社会福祉士は保険や医療、生活保護、児童福祉など、福祉のあらゆる面の相談を受けます。
福祉業界と聞くと介護福祉を思い浮かべる方が多いと思いますが、社会福祉も介護・福祉で欠かせない職業の1つです。
資格の有無で社会福祉士を名乗れるかどうか変わるため、社会福祉士を目指すのならば取得しておくべき資格です。
福祉・介護士関連の国家資格②介護福祉士国家試験
介護福祉士国家資格とは身体の健康上、一人で生活を送ることが困難な方をサポートする能力があることを示す資格です。
介護福祉士は、近年、高齢化が進んでいる日本では需要が高くなっている職業です。
年1回の試験が実施され、筆記試験と実技試験が行われます。
なお、受験資格を満たすには介護系の学校もしくは養成学校を卒業、もしくは介護業務で3年以上経験を積む必要があります。
実務経験は正社員ではなくパートやアルバイトでも良いため、受験資格は比較的満たしやすいです。
福祉・介護士関連の国家資格③精神保健福祉士
精神保健福祉士は心に病を抱える人をサポートする専門的な知識があることを証明する資格です。
受験資格を満たすには次の5つのルートがあります。
- 保健福祉系の大学・短大などで指定科目を履修している
- 福祉系の大学・短大などで基礎科目を履修している(4年制大学であれば実務の経験なし+6ヶ月以上の短期養成施設などを卒業)
- 社会福祉士の資格を持っている場合(6ヶ月以上の短期養成施設などに6月以上通って卒業)
- 一般の大学・短大等を卒業している(実務の必要なし+1年以上の一般養成施設などを卒業)
- 相談援助実務を4年経験している(精神に障害を抱えている人のサポートやサポートに関する必要・調整)
精神保健福祉士は難しいイメージがありますが、実際は60%台の合格率を誇っており勉強次第で十分取得できる資格です。
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福祉・介護資格を取得するメリット
福祉資格を取得するメリットは次の3つです。
- 専門知識が身につく
- 資格手当がつく
- 相談援助事業所として開業できる
福祉・介護資格を取得するメリット①専門知識が身につく
社会福祉士は国家資格であり、専門性が求められる仕事です。国家資格を取得できたということは、それだけの知識がある証でもあります。
専門知識が身につけば、業務にもスムーズに取り組むことができます。
福祉・介護資格を取得するメリット②資格手当がつく
資格を習得できれば、資格手当が付きます。
現状、人手不足が申告となっている福祉・介護業界では資格がなくとも働くことは可能です。
しかし資格取得ができれば、資格手当がつき給料面での待遇が良くなります。
昇給よりも、資格を取得したほうが大きな給与アップが見込めます。
福祉・介護資格を取得するメリット③相談援助事業所として開業できる
資格を取得できれば「公益社団法人日本社会福祉会」の独立型社会福祉名簿へ登録して、相談援助事業所として開業できます。
登録には条件あるものの、独立開業を目指している方にとっては大きなメリットです。
福祉・介護資格を取得するデメリット
福祉資格を取得するデメリットは次の2つです。
- 資格がなくとも介護職員として働ける場所が多い
- 資格によってはお金と時間が必要
福祉・介護資格を取得するデメリット①資格がなくとも介護職員として働ける場所が多い
1つ目は資格がなくとも介護職員として働ける場所が多いことです。
先にも述べましたが、介護業界は人手不足で悩まされています。
そのため資格がなくとも介護職員として働ける場所が多いのが現状です。
とはいえ、資格があれば資格手当がつくため給与面でのメリットは得られます。
福祉・介護資格を取得するデメリット②資格によってはお金と時間が必要
2つ目は資格によってはお金と時間が必要です。
社会福祉士の受験資格を満たすには、福祉系の大学や養成施設へ通ったりしなければなりません。
その際、学費や受験に関する勉強などの時間が必要となり、負担が大きくなります。
そのため手軽に取れる資格とはいい難いでしょう。
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独学でも取得できる福祉・介護資格
独学でも取得できる福祉資格は次の5つです。
これから福祉・介護業界で働く方は参考にしてみてください。
- 介護職員初任者研修
- 介護事務
- 福祉住環境コーディネーター
- ケアマネージャー
- 認知症介助士
独学でも取得できる福祉・介護資格①介護職員初任者研修
1つ目の「介護職員初任者研修」は、介護職で働くにあたって必要な知識があるか問われるものです。
介護職員初任者研修の合格率は9割以上といわれており、非常に習得しやすい資格です。
万が一不合格になったとしても、追試制度で合格すればセーフになります。
国家資格ではないものの、介護職をするうえではスタートラインともなる資格であるためぜひ取得しておきましょう。
独学でも取得できる福祉・介護資格②介護事務
2つ目の「介護事務」は、介護に関する事務知識があるかどうか問われるものです。
介護事務の合格率は種類によっても異なるものの、おおよそ50%前後となっており受かりやすい傾向にあります。
介護事務をする場合は必須という資格ではないものの、少しでも有利に働きたい場合におすすめの資格です。
独学でも取得できる福祉・介護資格③福祉住環境コーディネーター
3つ目の「福祉住環境コーディネーター」は、高齢者や障害者が生活しやすいように住宅環境を提案する、いわばアドバイスする能力があるかが問われます。
難易度は1級、2級、3級の3つに別れ、それぞれの級によって出題される問題が異なります。
2021年度の合格率は1級で17.7%、2級で67.8%、3級で66.1%となっており、1級になればとても難易度が上がります。
高齢化が進む日本でさらに需要が高くなることが予想されるため、取得しておくとキャリアの選択肢が広がるでしょう。
参照:福祉住環境コーディネーター検定試験【試験日】合格率や難易度 | 資格の一覧 JQOS.jp
独学でも取得できる福祉・介護資格④ケアマネージャー
3つ目の「ケアマネージャー」は介護者の自立した生活を目指すにあたって、介護サービス全般のマネジメントする能力が問われます。
受験をするためには特定の業務を5年以上こなし、かつ900日以上経験しなければなりません。
その後、ケアマネージャーの試験に合格を受けることができます。
そもそも受験するためのハードルが高いだけではなく、合格率も高くて30%強と非常に取得が難しい資格です。
とはいえ受験自体が可能になれば、後は勉強次第で受かることができます。
ケアマネージャーは介護・福祉業界でも離職率が低い傾向にあり、長く働きたい方にはおすすめです。
参照:都道府県別ケアマネジャー合格率の推移(第18回~第23回) | 高齢社会ラボ
独学でも取得できる福祉・介護資格⑤認知症介助士
4つ目の「認知症介助士」は、認知症の人をサポートできる能力があるかが問われます。
合格率は90%以上と非常に高く、介護・福祉業界に関する資格をとりあえず取っておきたい方におすすめです。
認知症介助士を取得していなければ働けないわけではないものの、持っていれば信頼度が上がるメリットがあります。
参照:認知症介助士検定試験|認知症介助士 | 公益財団法人日本ケアフィット共育機構
障害支援系のおすすめ資格
ここからは障害支援系のおすすめ資格について解説します。
- 理学療法士
- 義肢装具士
理学療法士
1つ目は理学療法士です。
理学療法士は、病気や怪我などで運動機能が低下した人に、熱・電気・水・光などを使用して運動機能の回復をはかる資格です。
理学療法士試験を受験するためには、下記の3つのいずれかを満たしていなければなりません。
- 文部科学大臣が指定した学校か、都道府県知事が指定した理学療法士養成施設で3年以上勉強
- 外国の理学療法に関する学校か養成施設を卒業、又は外国で理学療法士の免許に相当する免許を取得している
- 文部大臣又は厚生大臣が指定した学校又は施設を卒業
理学療法士の合格率は70%~90%で、難易度は比較的に低い試験といえます。
義肢装具士
2つ目は義肢装具士です。
義肢装具士は、義肢や装具の装着部位の採寸、製作などを行うのに必要な資格です。
義肢装具士の試験を受験するためには、下記の4つのいずれかを満たしていなければなりません。
- 高校卒業→養成所(専門学校など)で3年以上勉強
- 大学などで1年(高等専門学校は4年)以上勉強して指定科目を修める→養成期間で2年以上勉強
- 義肢装具の技能検定に合格→養成施設で1年以上勉強
- 外国の養成施設などの卒業者or免許所持者が、厚生労働大臣の認定を受ける
義肢装具士の合格率は70%~90%で、難易度は比較的に低い試験といえます。
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福祉・介護資格を独学で取得する際のおすすめ勉強方法
福祉資格を独学で取得する際に、おすすめの勉強方法は次の4つです。
- 過去問から問題範囲や傾向を把握
- 繰り返し問題を解く
- 他の人に問題を教えるつもりで勉強する
- 模擬試験を解いてみる
過去問から問題範囲や傾向を把握
1つ目が過去問から問題範囲や傾向を把握することです。
基礎知識は身についたとしても、実際の試験ではどのような問題が出るか把握しておきましょう。
いきなり試験に挑んだ場合、予想外の問題に対応しきれない可能性があるからです。そのため、できるだけ過去問から問題把握や傾向を把握しておくようにしましょう。
繰り返し問題を解く
2つ目が繰り返し問題を解くことです。
これも1つ目の「過去問から問題範囲や傾向を把握」と共通しますが、くり返し問題を解くことで実際の試験問題もスムーズに解けるようになります。
過去問がスムーズに解けるまで、繰り返して解いていきましょう。
他の人に問題を教えるつもりで勉強する
3つ目が他の人に問題を教えるつもりで勉強をしていきましょう。
他の人に問題を教えるつもりで勉強するのは効果が高く、一人では気付けなかったミスに気付けるようになります。
教える相手がいなかったとしても、頭のなかで他人に教えているつもりも効果的です。
最初はなかなか慣れないかもしれませんが、効果が高いものであるため積極的に行なっていきましょう。
模擬試験を解いてみる
4つ目が模擬試験を解いてみることです。
1つ目と共通しますが基礎試験ができたからといって、実際の試験がスムーズに解けるわけではありません。
過去問を把握するだけではなく、必ず試験前は模擬試験を解くようにしましょう。繰り返し模擬試験を解くのも効果的です。
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資格の勉強をするときの注意点
資格の勉強をするときの注意点は次の2つです。
注意点を知らずに勉強すると、効率の悪い仕方で行っていることもあります。
- 闇雲に勉強しない
- 決まった時間に勉強をすることを意識する
闇雲に勉強しない
1つ目が闇雲に勉強しないことです。
勉強をするうえで重要なのは、具体的な目標を立てることです。
具体的な目標がないとモチベーンション低下を招くうえに、自分の学習状況も把握できません。
闇雲に勉強するのではなく目標を立てていき、それに沿った勉強をしていきましょう。
特に勉強が続かない人にとって目標を立てることは有効な手段です。
決まった時間に勉強をすることを意識する
2つ目が決まった時間に勉強をすることを意識しましょう。
決まった時間に勉強することで勉強をする癖が身につきます。
そうなれば、最初は苦に思っていた資格勉強もスムーズに取り組めるようになります。
さらに一夜漬けで勉強するよりも毎日の勉強法が身につくため、合格を目指すうえでもおすすめの勉強方法です。
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まとめ:福祉・介護資格は独学で取得できるものもある!
福祉・介護業界は今後ますます需要が高くなる業界であるものの深刻な人手不足になっているため、いざというときに転職を検討する方も多いでしょう。
その際、資格を持っておくことで資格手当がついたり、高い信頼性を得られたりします。
しかし、採用する企業としては資格取得に時間がかかるものもあり、できれば最初から有資格者を取りたいのが本音でしょう。
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